稼働率SLAの計算
入力
| 目標稼働率 | 99.9 % |
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稼働率SLAの計算
サービス可用性(稼働率)の目標値を入力して、年・月・週・日ごとの許容ダウンタイムを求めます。
入力
稼働率目標
結果
値を入力すると計算結果が表示されます。
許容ダウンタイム
期間別ダウンタイム
稼働率とSLA可用性
SLA(サービスレベルアグリーメント)の稼働率は、サービスが正常に動作することを保証する時間の最低割合を示します。クラウドプロバイダー、ネットワーク事業者、SaaS(ソフトウェア・アズ・ア・サービス)ベンダーが信頼性を約束する際の標準的な指標です。この単一のパーセント値を年・月・週・日ごとの具体的なダウンタイム予算に換算することで、各稼働率ティアが実際にどのようなエンジニアリング上の制約を意味するかが明確になります。
計算式
稼働率目標を小数で表す(99.9% → 0.999)場合、期間 における許容ダウンタイムは次の式で求められます。
tdown=(1−A)×Tこの計算では、以下の標準的な期間を使用します。
| 期間 | 長さ() |
|---|---|
| 年 | 31,557,600 秒(365.25日) |
| 月 | 2,629,800 秒(30.4375日) |
| 週 | 604,800 秒(7日) |
| 日 | 86,400 秒(24時間) |
年は閏年を考慮して 365.25 日を採用し、月はその 12 分の 1 としています。
計算例
あるSaaSサービスが 99.9%(スリーナイン)の稼働率を約束しているとします。
Atyear=0.999=(1−0.999)×31,557,600=0.001×31,557,600=31,557.6 s≈8.77 hours per yearこの 8.77 時間が年間の停止予算の合計です。1件の障害で 6 時間を消費した場合、残りの予算は 2.77 時間となり、それを超えるとSLA違反となります。
ナイン数テーブル
| 稼働率 | 呼称 | 年間ダウンタイム | 月間ダウンタイム |
|---|---|---|---|
| 99% | ツーナイン | 約 87.7 時間 | 約 7.3 時間 |
| 99.9% | スリーナイン | 約 8.77 時間 | 約 43.8 分 |
| 99.99% | フォーナイン | 約 52.6 分 | 約 4.38 分 |
| 99.999% | ファイブナイン | 約 5.26 分 | 約 26.3 秒 |
ナインが 1 つ増えるごとにダウンタイム予算は 10 分の 1 になります。その削減を実現するために必要なエンジニアリングへの投資は通常、倍以上に増加します。ファイブナインの稼働率を達成するには、冗長化されたハードウェア、自動フェイルオーバー、ゼロダウンタイムのデプロイパイプライン、そして厳格なオンコール体制が求められます。
注意点と補足
この計算式はカレンダー時間に基づく予算を求めるものであり、特定の障害が発生する確率を示すものではありません。年間 8 時間の停止が 1 回だけ起きるサービスと、5 分の停止が 100 回起きるサービスは同じ稼働率となりますが、ユーザー体験や障害パターンはまったく異なります。そのため、近年のSLA契約では稼働率パーセントに加えて、応答時間の保証、エラーレートに基づくエラーバジェット(Google SREアプローチ)、インシデントごとの最大停止時間などの条件が設けられることが一般的です。
SLAによっては定期メンテナンスの停止時間をダウンタイム計算から除外している場合があり、表記上の 99.9% に計画停止が含まれないケースもあります。異なるベンダーのSLAを比較する際は、契約条件を必ず確認してください。
よくある質問 (FAQ)
SLA稼働率のパーセントはどういう意味ですか?
SLA(サービスレベルアグリーメント)の稼働率は、サービスが正常に動作している時間の最低割合を示します。99.9% の場合、1,000時間のうち最大 1 時間の障害が許容されます。実際には年間約 8.77 時間のダウンタイム予算に相当します。累積停止時間がこの予算を超えた場合、SLA 違反としてペナルティが適用されるのが一般的です。
ツーナイン、スリーナイン、ファイブナインとはそれぞれ何ですか?
「ナイン数」は稼働率のパーセント表記に含まれる「9」の個数を指します。ツーナイン(99%)は年間約 87.6 時間、スリーナイン(99.9%)は約 8.77 時間、フォーナイン(99.99%)は約 52.6 分、ファイブナイン(99.999%)は約 5.26 分の停止予算に相当します。ナインが 1 つ増えるごとに許容ダウンタイムは 10 分の 1 になり、達成・維持にかかるコストも段階的に増大します。
計画メンテナンスはSLAのダウンタイム予算に含まれますか?
契約内容によって異なります。定期メンテナンスをダウンタイムの計算から除外する契約では、実質的なエンジニアリング予算が増えます。一方で、原因を問わずすべての非稼働時間を計上する契約もあります。
プロバイダー間でSLAを比較する際は、計画停止の扱い、可用性の計測方法(合成監視など)、計測・報告期間(月次か年次か)をそれぞれ確認することが重要です。
サービスの可用性はどのように計測されますか?
可用性は通常、死活監視、合成ヘルスチェック、エラーレート追跡を組み合わせて計測します。プロセスが起動していてもリクエストに応答できない状態は「稼働中」とはみなされません。
近年の SLA では、単純な稼働/停止の二値監視よりも、SLO(サービスレベル目標)のエラー率に基づくエラーバジェット方式が広く採用されています。Google の SRE(サイト信頼性エンジニアリング)が普及させたこのアプローチでは、エラーバジェットを「1 − SLO」で定義し、対象期間のリクエスト総数に対する割合として管理します。