日常生活で速度の足し算が成り立つのは、速さが光速に比べてごく小さいからです。しかし光速はどの観測者にとっても同じなので、単純な足し算では合成速度が c を超えてしまい、それは不可能です。特殊相対論は単純な足し算を w = (u + v) / (1 + uv/c²) に置き換えます。分母は速さが増えるにつれて大きくなり、結果を c 未満に保ちます。おなじみの w = u + v はこの厳密な公式の低速極限にすぎません。
相対論的速度の合成公式とは何ですか?
一本の線に沿った運動では、合成速度は w = (u + v) / (1 + uv/c²) で、u と v は二つの速さ、c は光速です。uv が c² に比べて小さいとき分母は 1 に近く、公式は通常の w ≈ u + v に帰着します。いずれかの速さが c に近づくと、分母は w を c 未満に保つのにちょうど足るだけ大きくなります。
一方の速さが光速だとどうなりますか?
v = c のとき公式は、任意の u に対して w = (u + c) / (1 + uc/c²) = (u + c) / (1 + u/c) = c を与えます。言い換えれば、ある系で速さ c と測定された光は、ほかのどの系でも c と測定されます。これはまさに特殊相対論が拠って立つ要請です。この計算機は入力を c 未満の速さに制限しています。物質的な物体は光速に到達できないからですが、公式自体はこの極限で c の不変性を再現します。
なぜ車や飛行機では通常の速度の足し算がまだ成り立つのですか?
日常的な速さでは補正項 uv/c² が天文学的に小さいからです。互いに時速 100 km で近づく二台の車では uv/c² がおよそ 10⁻¹⁴ で、相対論的な結果は単純な和である時速 200 km と、どんな計器でも検出できないほどわずかしか違いません。相対論的な公式が単純な足し算から目立って外れるのは、速さが光速のかなりの割合になったときだけです。