住宅ローン返済額計算
入力
| 物件価格 | 50,000,000 円 |
|---|---|
| 借入額(元金) | 40,000,000 円 |
| 金利(年利) | 1.5 % |
| 返済期間(年) | 35 年 |
| 固定資産税(年額) | 150,000 円 |
| 火災保険料(年額) | 50,000 円 |
| 繰上返済(月額換算) | 0 円 |
| 一括繰上返済額 | 0 円 |
| 一括繰上返済の実行年 | 0 年 |
グラフ
住宅ローン返済額計算
元利均等返済の月々の支払額を、固定資産税・火災保険を含めた総住居費で確認できます。繰上返済による節約利息・短縮月数もあわせて試算できます。
入力
ローン基本条件
借入額と組み合わせて物件価格に対する借入比率(担保価値比率)を算出します。この比率は団信加入や審査の参考にされます。
フラット 35 では物件価格の 9 割を超えると金利が上乗せされる「9 割超」プランに切り替わります。本ツールは表面金利でそのまま計算します。
変動金利の場合は、まず現在の金利で試算し、+1〜2 ポイント上げて再計算するとストレステストとして活用できます。
フラット 35 の標準は 35 年で、銀行系も最長 35 年が一般的です。
月々の付帯費用
新築住宅は 3〜5 年間、税額が 1/2 に軽減されます。6 年目以降は軽減が外れて税額が増えるため、長期の家計試算では増額後の水準を見込んでおく必要があります。
地震保険は別建てで、火災保険料の 30〜50% 程度が相場です。
繰上返済(任意)
結果
値を入力すると計算結果が表示されます。
手取り月収の 25% 以下に収まると家計に余裕が生まれます。35% を超えると住宅ローン控除や繰上返済の自由度が下がります。
固定資産税・火災保険は含みません。
繰上返済を入れた場合はそれを反映した値となり、繰上ゼロのときとの差額は「節約利息」欄で確認できます。
95% を超えると審査が厳しくなる傾向があり、頭金の積み増しで比率を下げる余地が検討材料となります。
借入 40,000,000 円・金利 1.5 %・返済期間 35 年 の場合、月々の総支払額(ローン + 固定資産税 + 火災保険)は約 ...、総支払利息は ... になります。
シナリオ
現在の入力を保存すると、複数シナリオを並列表示して比較できます。
元利均等返済とは
元利均等返済とは、ローン返済額(元金の一部+利息)を毎月一定額に揃える方式です。毎回同額を支払うため家計管理が容易であり、国内の住宅ローンの大半がこの方式を採用しています。
毎回の支払額のうち元金と利息の内訳比率は返済初期から末期にかけて変化します。初期は利息の割合が大きく、後期に向かって元金返済の比重が増えていきます。
これとは対照的に、毎回の元金返済額を一定にする方式を「元金均等返済」といいます。元金均等の方が総支払利息は少なくなりますが、初期の月返済額が重くなります。
月々の住居費の内訳
住宅ローンの月額として銀行が提示するのは、元金+利息(元利均等返済額)のみです。実際に毎月の口座から出ていく住居費は、これに以下が加わります。
| 費目 | 内容 | 本ツールへの入力 |
|---|---|---|
| 元金+利息 | 元利均等返済の月額 | 自動計算 |
| 固定資産税+都市計画税 | 標準税率は固定 1.4%・都市計画 0.3%(評価額ベース)。新築は 3〜5 年間 1/2 の軽減あり | 年額を入力 |
| 火災保険 | 5〜10 年の長期一括払いが多いため年額換算して入力 | 年額を入力 |
| 団信(団体信用生命保険) | 銀行系は金利に内包。フラット 35 は任意(加入時 +0.2%) | 金利に反映済み |
以下は本ツールの集計対象外です。
- 地震保険(火災保険料の 30〜50% 相当)
- マンションの管理費・修繕積立金(月 2〜4 万円)
- 戸建ての自己修繕積立(月 1〜3 万円相当)
元利均等返済の計算式
元利均等返済額の導出
借入元本を 、名目年利を (例:1.5% なら $r = 0.015$)、返済月数を (年数 )、月利を とします。
毎月の支払額を とすると、各月末に支払う からまず当月の利息 が差し引かれ、残りが元金返済に充当されます。残高の漸化式は以下のとおりです。
Bt=Bt−1(1+rm)−Pこの漸化式を 、(完済)の条件で解くと、一定月額 が次式で求まります。
P=L⋅(1+rm)n−1rm(1+rm)nが増えると分子の寄与が小さくなるため月額は下がりますが、支払回数も増えるため総支払利息は増大します。
任意月の残高
か月経過後の残高は閉形式で求まります( は通常返済+繰上返済の合計)。
B(m)=L(1+rm)m−Peff⋅rm(1+rm)m−1右辺第 1 項は「元本を複利で膨らませた仮想残高」を表し、第 2 項は「これまでの支払が元本返済に充当された分」を表します。その差が実際の残高です。
計算例
条件:借入額 4,000 万円、金利 1.5%(固定)、35 年返済(420 回)
月利 として上の計算式に代入すると、以下のようになります。
P=40,000,000×(1.00125)420−10.00125×(1.00125)420≈122,473円これに固定資産税(年 15 万円 → 月 12,500 円)と火災保険(年 5 万円 → 月 4,167 円)を加えると、月々の総住居費は約 139,140 円となります。
| 項目 | 月額 |
|---|---|
| 元金+利息 | 122,473 円 |
| 固定資産税・都市計画税(月割) | 12,500 円 |
| 火災保険料(月割) | 4,167 円 |
| 合計 | 139,140 円 |
返済総額は 122,473 円 × 420 回 = 約 5,144 万円で、このうち利息は約 1,144 万円(元本 4,000 万円に対して 28.6% の追加コスト)になります。
繰上返済の効果
毎月繰上(期間短縮型)
毎月の元利均等返済額に加えて追加額 を元金に充当し、完済を前倒しにする方式です。完済月 は以下の式で求まります。
n∗=log(1+rm)log(Peff/(Peff−L⋅rm))上の例(借入 4,000 万円・1.5%・35 年)で毎月 1 万円追加繰上する場合、 円となります。計算すると か月(約 32.8 年)となり、返済期間が約 27 か月短縮され、節約利息は約 120 万円になります。
一括繰上
ボーナス・退職金・親族からの贈与などを特定の年にまとめて元金に充当する方式です。投入タイミングが早いほど将来利息が多く節約でき、グラフでは残高線に明確な屈折が現れます。
住宅ローン控除期間(新築は最長 13 年)は、年末残高の 0.7% が所得税・住民税から還付されます。この期間に大きく繰上すると残高が減り、還付額も減ります。
そのため、控除期間中は繰上を抑えて手元資金を温存し、控除終了直後にまとめて一括繰上するのが総支払コストの観点では合理的な場合が多いです。ただし、収入減リスクや教育費の集中など、手元流動性を優先すべき局面では、この限りではありません。
期間短縮型と返済額軽減型の比較
繰上返済には「期間短縮型」(残期間を短くする)と「返済額軽減型」(次回以降の月額を下げる)の 2 方式があります。本ツールは期間短縮型で計算しています。
| 方式 | 総支払利息の削減効果 | 毎月の手元余裕 |
|---|---|---|
| 期間短縮型 | 大きい | 変わらない |
| 返済額軽減型 | 小さい | 増える(毎月の支払が下がる) |
月々のキャッシュフローが苦しい場合や、子どもの教育費が近い場合は、返済額軽減型も検討に値します。
活用と判断基準
無理なく払える借入額を求める
銀行の審査上限(額面年収の 30〜35% 返済比率)は「貸してくれる上限」であって、「払い続けられる上限」ではありません。
手取り月収の 25% 以下を住居費の目安とするなら、「月々の総支払額 = 手取りの 25%」となる借入額を求めると安全圏に収まりやすいです。本ツールの借入額スライダーを動かして確認できます。
年収ベースで返済可能額を求めるには 住宅ローン借入可能額シミュレーター もあわせてご参照ください。
フラット 35 vs 変動金利のシナリオ比較
本ツールのシナリオ比較機能(複数シナリオの並列表示)で、フラット 35(1.5% 固定)と変動想定(0.5%、ストレス 2.5%)の月額差を比較すると、「固定の上乗せ金利が金利保険料として払う価値があるか」を数字で判断できます。
借入 4,000 万円・35 年では、金利 1.5% と 0.5% の月額差は約 1.9 万円で、これが毎月の「金利保険料」に相当します。
なお、物件価格に対する借入比率が 90% を超える場合、フラット 35 では「9 割超プラン」が適用され、金利が上乗せされます。上記の比較をする際はこの点にも注意してください。
よくある質問 (FAQ)
元利均等返済と元金均等返済はどちらが得ですか?
本ツールは元利均等返済(毎月の支払額が一定)を前提にしています。
元金均等返済(毎月の元金返済額が一定で、利息分が徐々に減る)と比較すると、次の特徴があります。
- 元金均等:総支払利息が数十万〜数百万円単位で少なくなりますが、初期の月返済額が 2〜3 割重くなります。
- 元利均等:月々の支払額が一定で、家計管理がしやすい反面、総利息はやや多くなります。
家計のキャッシュフローに余裕があり初期の負担増を許容できる場合は元金均等が有利です。元金均等を取り扱う金融機関は少ないため、まず元利均等を基本に検討するのが現実的です。
フラット 35 と変動金利、どちらを選べばよいですか?
フラット 35 は完済まで金利が変わらない安心と引き換えに、変動より 1〜1.5 ポイント高い金利を払い続けます。変動金利はここ十数年低水準が続いていますが、日本銀行の政策変更で上昇に転じる可能性は常にあります。
選択の判断目安は以下の点です。
- 金利が +2% 上昇しても家計が耐えられるか
- 住宅ローン控除期間(13 年)終了後も繰上返済の余力があるか
- 共働き解消など収入が落ちる可能性があるか
本ツールで両方の金利を入力して比較し、月々の差額が「金利上昇への備えコスト」として妥当かを評価してください。
住宅ローン控除はどう効きますか?
住宅ローン控除は、年末ローン残高の 0.7% 相当額が所得税・住民税から還付される制度です(新築は最長 13 年、中古は 10 年)。借入 4,000 万円なら初年度で約 28 万円の還付となり、表面金利を実質的に押し下げる効果があります(控除期間中の実質金利 ≒ 表面金利 − 0.7%)。
本ツールはこの還付効果を含めていないため、控除期間中の実際の負担はやや軽くなります。控除終了後は月々の実質負担が増えるため、その時点を見込んだ家計設計が前提となります。
団信(団体信用生命保険)は別途必要ですか?
団信(団体信用生命保険)の扱いはフラット 35 と銀行系で異なります。
- フラット 35:団信は任意加入で、加入すると金利が 0.2% 程度上乗せされます(不加入の場合は表面金利のまま)。
- 銀行系住宅ローン:団信は強制加入で、保険料は表面金利に内包されています。
「銀行系の表面金利 + 0.2%」と「フラット 35 + 団信加入」はほぼ同じ商品設計です。ガン団信などの上乗せ保障を選ぶと、さらに +0.1〜0.3% かかります。
繰上返済はいつ実行するのが最も効果的ですか?
住宅ローン控除期間(新築 13 年)終了直後にまとめて実行するのが、利息削減効果と税控除のバランスが最も取れた方法です。
控除期間中は年末残高に対して 0.7% の還付があるため、繰上返済で残高を減らすとそのぶん還付額も減ります。表面金利が 1.5% の場合、控除を考慮した実質金利は 0.8% 程度になります。インデックス投資信託の期待利回り(3〜5% 程度)の方が高いため、控除期間中は繰上より運用を優先する方が合理的なケースが多いです。
月々いくらまでなら無理なく払えますか?
一般的な目安は手取り月収の 25% 以下、上限でも 30% です。フラット 35 や銀行系の審査基準(額面年収に対する返済比率 30〜35%)は「融資可能な上限」であり、生活実感の限界とは別です。
本ツールの「月々の総支払額」が手取りの 30% を超えるようなら、次のいずれかを検討してください。
- 頭金の積み増しで借入額を減らす
- 物件価格を見直す
- 返済期間を延長して月々の負担を下げる
なお、額面年収の 30% は税・社会保険を差し引いた後では 38% 前後になり、住居費としてはかなりタイトな水準です。手取りベースで判断することが重要です。
月々のローンとは別に、住宅でかかる維持費の目安は?
本ツールに含まれない維持費の目安は次のとおりです(固定資産税・都市計画税は本ツールに含まれています)。
- マンション:管理費・修繕積立金で月 2〜4 万円(築 20 年以上では 4〜5 万円が一般的)
- 戸建て:修繕積立として物件価格の 1〜2% を年額で自己積立しておくのが安全
- その他:駐車場代・町内会費・保険更新料なども別途見込む必要があります
総住居費としては、本ツールの結果に月 3〜5 万円を上乗せしておくと現実的です。
本ツールが扱わない項目は?
本ツールに含まれない項目は以下のとおりです。
- 購入時諸費用(登記費用・仲介手数料・印紙税・引越し代など、物件価格の 6〜10% 程度)
- 住宅ローン控除の還付額
- 団信(団体信用生命保険)・地震保険
- マンションの管理費・修繕積立金
- 変動金利の将来見直し
- ボーナス払い併用
- 元金均等返済
- 借換えシミュレーション
元利均等返済の純粋な月額負担と総支払利息を把握するベースラインとしてご活用ください。
免責事項
本ツールは元利均等返済モデルに基づく試算であり、金融助言ではありません。
次の項目は計算に含まれていません。
- 変動金利の将来見直し・ボーナス払い・元金均等返済・借換え
- 住宅ローン控除の還付効果
- 団信・地震保険・マンション管理費
固定資産税の評価額や軽減措置は自治体・物件によって異なります。実際の融資条件は金融機関の審査結果に従います。契約に関する判断は、金融機関またはファイナンシャルプランナーにご相談ください。