リボ払い・借入返済計算
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| 計算モード | 期間 |
|---|---|
| 借入残高 | 5,000 ドル |
| 年利 | 18 % |
| 毎月の支払額 | 200 ドル |
| 目標完済期間(月数) | 24 ヶ月 |
| 最低返済率(残高に対する%) | 1 % |
| 最低返済額の下限 | 25 ドル |
| 追加返済(月額) | 0 ドル |
グラフ
リボ払い・借入返済計算
借入残高、金利、毎月の返済額から完済までの期間と利息総額を計算します。残高推移グラフと、追加返済による短縮月数・節約利息のシミュレーションを同時に表示します。
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詳細
1年以内の完済は理想的なペースです。完済後はその月々の返済額をそのまま貯蓄・投資に振り向ければ、生活コストを上げずに資産形成へ転換できます。
リボ払い返済の仕組みと利息計算
リボ払いの完済までの期間と利息総額は、年率(実質年率)・借入残高・毎月の返済額という 3 つの数値で決まります。残高には毎月「年率÷12」の利息がかかり、返済額のうち利息分を超えた部分だけが元本に充当されるため、年率が高く返済額が小さいほど元本の減りが遅く、利息総額が膨らみます。クレジットカードのリボ払い・キャッシングは年率 15〜25% と住宅ローンの 10 倍以上に達することが多く、最低返済額だけを払い続けると元本がほぼ減らない構造になります。本ツールは残高・金利・月返済額から完済までの月数と総支払額を計算し、月ごとの残債推移を折れ線グラフで示します。追加返済を設定すると、短縮月数と節約利息も同時に算出します。
計算式
毎月の返済額 、残高 、月利 で、完済までの月数 は次の式で求められます。
総返済額は 、利息合計は です。分母の対数は月利を、分子の対数は「毎月の返済が利息をどれだけ上回るか」を表しており、返済額 が当月の利息 に近いほど分子が 0 に近づき、完済までの月数は急激に伸びます。
グラフの月スライダーは、追加返済を含めた実効返済額 を使った閉形式で残債を掃引します。
スライダーを動かすと、その時点での残債・累計元本返済・累計支払利息が表示されます。
追加返済による短縮効果
追加返済は元本に直接充当されるため、その元本にかかるはずだった将来の利息が全額節約されます。残高 50 万円・年利 18%・月 2 万円返済の例は次のとおりです。
- 追加なし: 約 32 ヶ月、利息約 13 万円
- +月 5,000 円: 約 24 ヶ月、利息約 9.9 万円 → 8 ヶ月・3.2 万円節約
- +月 10,000 円: 約 19 ヶ月、利息約 8 万円 → 12 ヶ月・5.2 万円節約
- +月 20,000 円: 約 14 ヶ月、利息約 5.8 万円 → 18 ヶ月・7.4 万円節約
追加返済 1 円は、そのカードの金利と同じ利回りで確実に運用することと等価です。年利 15〜18% の確定リターンはリスク資産でも容易には得られない水準であるため、リスク調整後の観点では、リボ残高のある間は追加返済を優先することが合理的とされています。
最低返済額のみ返済した場合の試算
カード会社の最低返済額は、典型的には max(残高 × 割合 + 当月利息, 下限額) という式で計算されます。割合は 1〜3%、下限額はカードによって異なりますが数百円〜数十ドル程度が一般的です。割合が小さく設定されているのが特徴で、米国の CARD Act(2009 年施行)以降の規制下限が「利息+元本の 1%」程度であり、多くのカード会社はこの下限に近い水準で最低返済額を組んでいます。
本ツールの第 3 モード — 最低返済モード — はこのシナリオを再現します。残高 50 万円・年利 22%・「残高の 1% + 利息、下限 3,000 円」の典型例:
- 初月の最低返済額: 14,170 円
- そのうち利息分: 9,170 円
- 元本充当: わずか 5,000 円
翌月以降は残高が減るたびに「割合 × 残高」も減るので、毎月の最低返済額そのものが下がっていきます。すると元本の減るペースもさらに鈍化します。閉形式での試算では、完済まで 約 17.6 年、総利息は 約 79 万円 と、元本の 1.5 倍以上に達します。
割合部分が支配的な間、残高は等比的に ずつ減ります:
割合が 1% の場合、毎月 1% ずつしか残高が減りません。5 年(60 か月)後でも残高は で、5 年払い続けても半分強しか減っていません。残高が減るほど最低返済額も比例して下がるため、返済後半は元本の減るペースがいっそう緩やかになり、完済までの期間が大きく伸びます。
最終的に「割合 × 残高」が下限額(3,000 円など)を下回ると、そこからは下限額固定のフェーズになり、標準的な償却スケジュールに切り替わります。ただし残債が小さいため影響は限定的で、進み方は依然として緩やかです。
最低返済額の計算式を超える支払いに切り替えることが、最も直接的な解決策です。「期間モード」に切り替えて最低返済額より月数千円〜1 万円多く支払うと、グラフ上の完済期間は大幅に短縮されます。
月返済額と総支払額・完済期間の関係
同じ 50 万円・年利 18% の場合:
| 月返済額 | 完済期間 | 利息合計 |
|---|---|---|
| 1万円 | 約 93 ヶ月 | 約 43 万円 |
| 1.5万円 | 約 47 ヶ月 | 約 20 万円 |
| 2万円 | 約 32 ヶ月 | 約 14 万円 |
| 3万円 | 約 19 ヶ月 | 約 8 万円 |
| 5万円 | 約 11 ヶ月 | 約 4 万円 |
月返済を 1.5 倍にするだけで総利息はほぼ半分になります。返済額を最低限から引き上げることが、総支払削減においてもっとも直接的な効果をもたらします。
3 つのモード: 期間 / 金額 / 最低返済
計算機の上部にあるモード切替で、3 つの問いに対応します。
- 期間モード(既定): 毎月決まった額を払うと完済まで何か月かかるか。月額を入力すると完済月数を算出します。
- 金額モード: 目標の月数で完済するには毎月いくら払えばよいか。目標期間を入力すると、償却公式を解いて、その期間でちょうど完済するために必要な毎月の支払額を算出します。
- 最低返済モード: 最低返済額だけを払い続けるとどうなるか。最低返済率(1〜3%)と下限額(典型値 3,000 円)を入力すると、最低返済継続時の長期コストと残債推移を可視化します。
金額モードで使う閉形式の計算式は:
残高 50 万円・年利 18% の場合:
| 目標期間 | 必要な毎月の支払額 |
|---|---|
| 12 か月 | 約 45,800 円/月 |
| 18 か月 | 約 32,000 円/月 |
| 24 か月 | 約 25,000 円/月 |
| 36 か月 | 約 18,100 円/月 |
ボーナス時期や賃貸更新、貯蓄目標達成などのデッドラインがある場合は金額モードで必要なキャッシュフローを割り出し、月の予算が固定の場合は期間モードで残りの返済期間を確認する、という使い分けが実務的です。
応用と注意点
完済までの見通しを立てる
残高が大きい場合でも、現在の残高・年率・毎月の返済額を入力すれば、完済までの月数と総支払額が具体的な数値として得られます。月いくら返せば何か月で完済するかを把握することで、現実的な家計プランに落とし込めます。
借り換えの判断
完済まで 3 年以上かかる状況では、より低金利の借り換えを検討する余地があります。
- 銀行カードローン: 年率 4〜15%(リボより 1〜10% 低い)
- 目的別フリーローン: 年率 5〜10%
- おまとめローン: 複数の借入を 1 つに集約、年率 5〜13%
- 生命保険の契約者貸付: 年率 2〜6%(ただし保険を解約しないこと)
- 0% バランス転送カード(米英向け): プロモ期間 12〜18 か月
借り換え後の金利で本ツールに再入力すると、利息合計の差額が確認できます。借り換え手数料(多くは 1〜3%)を差し引いても、5〜20 万円単位で削減できるケースが普通です。
雪だるま法とアバランチ法
複数のカードがある場合、どちらから返すかには 2 つの代表的な方法があります。
- アバランチ法: 金利の高いものから返す(数学的に総支払額最小)
- 雪だるま法: 残高の少ないものから返す(達成感で継続性が高まる)
行動経済学の研究(Gal & McShane, 2012 — 消費者の債務返済行動を分析した論文)では、雪だるま法のほうが継続率が高く、結果として総支払額が小さくなることが多いと示されています。最適なペースは人によって異なるため、両方を本ツールで試算して比較する方法が有効です。
このツールが扱わないこと
- 遅延損害金: 延滞すると年率 20% の遅延損害金が加算されます。本ツールの数字はすべて期日通りの返済を前提としています。
- キャッシングと割賦の混在: 計算は単一金利を前提としています。複数のサービスが混在する明細では、それぞれの金利を分けて計算してください。
- 将来的な追加借入: モデルは新規借入なしで返済する場合のものです。借り続けると完済には至りません。
- 同じ金額を別運用に回した場合の機会費用: 「節約利息」は同じ返済プランで追加返済の有無を比較した値で、同じ金額を投資に回した場合の期待リターンは含みません。年利 12% 以上のリボに対しては、ほぼすべての投資より追加返済が有利とされています。
- クレジットスコアへの影響: 利用率(残高 ÷ 与信枠)が 30% を超えると信用スコアが下がる傾向があります。返済の進捗は信用情報の改善にもつながります。
高金利のリボ・キャッシングを完済することは、年利 18% 相当の確定リターンと等価です。同等のリターンをリスクなく安定して得られる金融商品は一般に存在しないため、リスク調整後の観点から、リボ残高をゼロにすることは家計改善における優先度の高い行動の一つとされています。
完済後は、同じ金額を NISA や iDeCo の積立に振り向ける方法が一般的です。目標貯蓄の計算 で目標貯蓄額に必要な月額積立を求められます。また 貯蓄率の計算 では月 3 万円・年 5%・20 年の複利試算も確認できます。
よくある質問 (FAQ)
最低返済額だけ払い続けると、なぜなかなか終わらないのですか?
リボ払いの最低返済額は、多くの場合「残高の2〜3% + 当月利息」で計算されます。年率18%の場合、初期は返済額のうち半分前後が利息に消え、元本はわずかしか減りません。月々の返済額を倍にするだけで、完済期間は半分以下に、総利息は3分の1以下になることもあります。
月 3,000〜5,000 円の追加返済で実際どれくらい得するのですか?
残高 50 万円・年率 18%・月 2 万円の標準ケースで、追加なしだと完済まで約 32 か月・利息合計約 14 万円。月 5,000 円の追加で約 24 か月・利息約 10 万円(4 万円・8 か月節約)。月 10,000 円なら約 20 か月・利息約 8 万円。本ツールの追加返済スライダーで、自分のケースの正確な数字が確認できます。
残高が少ないカードと金利が高いカード、どちらから返すべきですか?
数学的には金利が高いものから(アバランチ法)潰すのが総支払額最少です。心理的には残高の少ないものから(雪だるま法)完済して達成感を積むほうが続きやすいとされています。行動経済学の研究では「実際に最後までやり切れる方法」のほうが結果的に得をすることが多い、という結果が出ているので、続けやすいほうを選んで大丈夫です。
おまとめローンへの借り換えはどんなときに有利ですか?
完済まで2〜3年以上かかる状況なら、借り換えで利息を大きく減らせます。年率18%のリボから年率5〜10%の銀行カードローンや目的別ローンに移すと、5,000円〜数万円規模で総支払額が下がるのが普通です。借り換え時の手数料(保証料・繰上返済手数料)と、必ず「以前のリボを使わない」運用ルールをセットで考えてください。借り換えても元のカードを使い続けると、結局借入総額が増えてしまいます。
月々の返済額が利息より少ない場合はどうなりますか?
元本がまったく減らないどころか、毎月利息が積み増される「逆鞘」状態になります。本ツールはこの状況をエラーとして表示します。解決策は3つしかありません:返済額を増やす、低金利商品への借り換え、または日本貸金業協会・日本クレジットカウンセリング協会への相談です。延滞してから動くより、延滞前に専門機関に相談するほうが選択肢は多くなります。
免責事項
本ツールは、固定金利・期日通りの返済・追加借入なし・毎月の返済額が一定であることを前提とした単純な償却計算モデルです。実際のリボ払い・カードローンには、遅延損害金、年会費、保険料、変動金利による利率変更などが含まれる可能性があります。「節約利息・短縮月数」は同じ返済プランで追加返済の有無を比較した値であり、同じ金額を別の運用に回した場合の機会費用は含みません。本ツールは金融助言ではありません。深刻な債務状況の場合は、日本クレジットカウンセリング協会、法テラス、または認定司法書士・弁護士への相談をご検討ください。